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宅配サービス事業の考察

 宅配サービス事業の事業形態はどんなものか、整理し考察してみましょう。

 これに対する皆さんの意見をお寄せ下さい。(掲示板E-mail)


事業の流れ

商店 サービスの方向 宅配サービス事業者 サービスの方向 利用者
商品の提示 商品の広告 商品の選択
商品の注文を受ける 受注・発注 商品を注文する
商品の配送 宅配 商品が届く
代金の受け取り 代金・手数料収入 代金の支払い

 事業の流れは上表の示すとおり、4段階である。

 第1段階は「商品の広告」。
 商店が宅配できる商品をサービス事業者を通して、利用者に広告を行う。
 第2段階は「受注・発注」。
 利用者は、ほしい商品をサービス事業者に申し込む。サービス事業者は商店に商品を発注する。
 第3段階は「宅配」。
 商店は、受注した商品をサービス事業者に渡す。サービス事業者は商品を利用者に届ける。
 第4段階は「代金」。
 利用者はサービス事業者に商品の代金と手数料を支払う。サービス事業者は商品の代金を商店に支払う。



まとめと考察

項 目 まとめ 考 察 ・ 疑問点 事業形態・第1考
1.事業者
 @.事業母体
 A.受注実務者
 B.宅配実務者

@事業母体は商店街単位で行っているところが多い。行政から補助金が出たところもある。
A専用の電話・FAXの他、スタッフも専従者を置いている。
B商店街の人たちが配達、宅配業者、アルバイトを宅配者として利用している。

@商店街の人たちが配達している場合、お客様とのコミュニケーションがとれる。
A宅配事業ができない商店は係わっているのか?
B宅配実務者は専従のスタッフもしくは運送業者に委託した方が効率がよいのではないのか?
C商店街ではなく、個店の集合体で事業を行うことはできないだろうか?
D広域事業として市を越えた事業展開はできないのか?
E宅配者が商店街の人の場合、全ての会員が了承し、協力しているのか?

@事業母体は商店街単位の方が協力関係ができるので望ましい。しかし、小さい商店街の場合は複数の商店街で協力して行った方がよいと思う。
A事業者は専従のスタッフや電話、FAX等が必要である。

2.宅配対象者
 @.登録制
 A.非登録制
 B.社会弱者

@会員制が多い。代金振込のためや商品情報の発信のためである。
A会員制では入会金や会費は不要である。
B利用対象者はお年寄りや子育てで忙しい人たちをメインにしているが、基本的に誰でも利用できる。

@登録制と非登録制。どちらが利用者にとっては利用しやすいのか?
A会員制のメリットは?
Bお年寄りは利用しやすいのか?
C商店街の社会福祉に役立てないのか?
D対象者を絞った方がよいのか?

@会員制にするが、入会金や会費は取らない。
A会員には商品情報誌を渡す。
Bお年寄りや子育て中の人たちには特典を付けて、利用しやすくする。

3.受注方法
 @.取扱商品
 A.広告
 B.受注時間
 C.受注方法

@取扱商品は加盟店が販売している商品である。
A商品情報をカタログやFAXにて発信している。商品情報に載っていない商品も宅配可であるところもある。
Bカタログの更新は月1回か季刊である。FAXは週1回である。
C宅配サービス限定のサービス商品もある。
D受注方法は電話、FAX、インターネットである。
E受付時間はインターネット、FAXの場合は24時間だが、電話の場合は時間が決まっている。
F受付時間によって、配達の日や時間が変わることもある。
G取扱商品は食料品(魚、肉、野菜・果物、米、パン、調味料、惣菜、豆腐、弁当、菓子)、飲料品(ソフトドリンク、茶、酒)、衣料品、化粧品、健康補助食品、医療部外品、日用品雑貨、文具、介護用品、花、たばこ等である。

@同業者の扱いは?
A欠品の扱いは?
B宅配できる商品とできない商品はあるのか?
Cカタログなどの情報誌に載っていない商品の取扱いはどうするのか?
D1回に注文できる量の制限はあった方がよいのか?
E商店街内の商店で扱っていない商品は宅配できないのか?
F配達日や時間は指定できないのか?
Gキャンセルの扱いは?
H情報誌はカタログとFAXどちらがよいのか?
I価格が変動する商品の扱いはどうするのか?
Jお客様が宅配サービスに必要な商品は何なのか?
K情報誌は店舗ごと、それとも商品ごとの掲載がよいのか?
L情報誌の形態は?
M受注用紙の形態は?

@商品情報誌を作成し、更新する。お客様の要望を聞き入れる努力をする。
A基本的に宅配できる商品は商品情報誌の中のものに限る。
B受付時間はFAX、インターネットの場合は24時間で構わないが、電話の場合は時間を区切る。
C配達時間や日にちは受付時間によって決め、お客様に分かりやすいように明記する。
D専用の受注用紙を用意した方が間違いがない。
E欠品の場合、必ずお客様に連絡をする。
4.宅配方法
 @.宅配地域
 A.宅配時間
 B.集荷方法
 C.宅配機材

@宅配地域は限定されている。
A配達日や時間を設定している。配達時間は夕方が多い。
B受付日や時間によって配達日や時間を決めているところもある。

@宅配地域はどこまでか?
A注文された商品は事業者が加盟店に注文依頼するが、事業者が集荷するのか、加盟店が持ってくるのか?
B食料品などは冷蔵・冷凍が必要な商品がある。宅配機材として、それらに対応する機材が必要である。
C宅配時間はなぜ夕方が多いのか?
D宅配時間を夜遅くまでできないのか?
E注文後、すぐ宅配できないのか?

@宅配できる地域を決め、明記する。
A宅配日や時間も決める。
5.会計
 @.手数料
 A.諸費用

@宅配手数料は無料のところもあるが、有料の方が多い。
A宅配手数料は1回、もしくは1箱単位である。\300が多い。

@事業費は広告、通信関連費、運送費、人件費、事務費等であるが、どこでまかなうのか?宅配手数料でまかなえるのか?
A宅配手数料無料の場合、事業費はどこでまかなっているのか?
B初期の事業費はいくらかかるのか?
C事業に行政の補助金は出るのか?
D加盟店は加盟店料を納付しているのか?
E商品代金・手数料の受収については、お客様や加盟店にとって現金、振替どちらがよいのか?

@情報誌はFAXの場合、印刷費がいらない。
6.物販以外での利用 @am/pmのカタログに各種サービスの広告が載っている。

@商店街の会員には飲食業や建設業など物販以外の会員も加盟している。商店街費を宅配サービスに利用した場合、コンセプトはとれるのか?
A広告を載せる場合の料金はいくらか?

@情報誌に広告として載せる。




参考

 平成13年度の第1ブロック講演会の講師であった加藤忠宏氏が氏のHP上でFAX宅配事業についての論文を掲載しています。
論題は「わが国の創業活動の問題点とあり方」です。 http://www.katoken.gr.jp/